20231113

 学生の言葉を聞いていると、「ワンチャン」は、可能性が低いことを期待感をこめて言う言葉から、チャンスという意味が脱落して、ただの推測や選択肢を示す言葉に拡張されている。面白い。私のまわりでは3年ほど前からそうなっている。

 この言葉が聞かれ始めたころは、「店は普通なら閉まっている時間だけど、ワンチャン開いてるんじゃね?」みたいな文脈で使われていたように思う。それが「あそこに見えるのは犬ではなくて、ワンチャン熊」「飼うなら金魚かワンチャン猫」みたいな文脈でも使えるようになった。

 「あわよくば」「もしかすると」「おそらく」「たぶん」「あるいは」を包括的に示せる言葉として便利なのだろうか。