映画「ハワイ・マレー沖海戦」(1942年)、上官(藤田進)が精神論しか言ってないのが興味深い。訓練での相撲でも「技術で勝っても精神がなければだめ」的なことを言ってる。プロパガンダ映画だから、それは肯定的なことと捉えられていたのだろう。
ストーリーとしては主人公の少年に最後まで焦点をあてたほうが整合的だと思うのだが、不思議とそうはなっていない。艦長が、作戦が成功したのをラジオで聞いて「おめでとう」と言うと、いきなり終わって軍艦マーチが鳴る。そのへんはどうでもよかったんかな。
映画「加藤隼戦闘隊」(1944年)になると、特撮は進歩するが映画としては面白くなくなる。演出も、逆に古くさい感じがする。余裕がなくなってきたからだろうか。