20231204

 45歳になった。

 先日、必要があって1990年代に人々が書いた文章を読んでいたのだけど、そのなかで驚いたことが2つあった。一つは、当時の定年退職者は戦争体験世代だったことだ。引き算をすれば当然なのだけど、ちょっと意外な感じがした。もう一つは、当時の45歳は残りの就業年数のあいだに自分のなせることとか、老後の生活を考え始める歳だったらしいことである。なるほど、そういうものか(そう思った人だけが筆をとったのかもしれないが)。

 それで多少この先のことを考えるようになった。

 私が属する人口集団である未婚男性は寿命が短く、中央値は67歳であるといわれている。また男性の 寿命-健康寿命 は9年である。そうすると、日常生活に健康上の制限がない状態はあと10年程度だと考えて生活したほうがよさそうだ(もちろん、それより短い可能性もある)。今後の10年間を一つの目安にしたい。

 また、なんで我が人口集団の寿命が短いかというと、おそらく自己の健康状態を維持管理できない状態にあるからだろう。経済的な原因もあるだろうが、男性が健康維持を他者(多くは女性)に依存してきたというジェンダー的要素も大きそうだ。私とて長生きするほうがよいので、これまでのような内臓の処理能力まかせではなくて、自分の意志でもって健康状態を維持管理できるようにしていく必要がある。

 まずは食堂で揚げ物を食べる頻度を減らして、γ-GTPを下げねば。誕生日のささやかな決意である。