20230806

 「明日は『ろくどうっぱら』に祖母を迎えにいく」と聞いた。老人ホームか何かかと一瞬思ったが、頭の中で漢字に変換して驚いた。「六道」とはただならぬ。

 写真の中央にみえる平地林が「六道原」で、遊ぶ場所ではないと子どものころから戒められていたという。現し世と隠り世の境なのである。ここから松の葉に乗せて先祖を家に連れ帰るのである。天竜川の西岸側の人々は、毎日あそこに異界の口があるのだと見ながら生活をしてきたんだろうか。

 この林はどうもアカマツである。これは樹幹注入して保存するのがよいと思う。