20230805

 花火が鳴っていると、こちらが夏らしいことをまだしていないのに、季節を一方的に秋方向へ進めようとしている気がして腹立たしい。おのれ花火。

 

 必要があって絵巻を参照しているのだけど、絵巻の題材というのはどう選択されているのだろうか。

 「源氏物語絵巻」とかは、まさに絵巻にすべきもの、という感じがするし、「地獄草紙」も仏教をおしえるものとしてわかる。

 しかし「伴大納言絵詞」はどうだ。放火事件である。「紫式部日記絵巻」は、作家のエピソード集だ。

 紙や画材が貴重ななか、しかも絵巻を目にすることができる人も限られていたなかで、「ちょっと絵にしてみた」という感じではなかったはずだ。いまの感覚でいえば、コミカライズというより、「あの歴史的放火事件の真相を描いた問題作! 応天門を総天然色で完全再現! この夏、あなたは真実を目撃する」とうたう映画みたいなものなんだろうか。

20230803

企業が公共の街路樹に除草剤を用いる不法行為をおこなったらしい、というところから、それに使われたとおぼしき除草剤が売れ、そのメーカーの株価が上がる、というのは、きわまっていて私が著者なら『資本論』に書きたい事例。

20230803

 穴埋め問題のようなテストは、検索すれば出てくるので、「次の文章に含まれている誤りを指摘し、正しい内容になるように修正せよ」「次の(AはBの解決に役立つ、という)説明の問題点を指摘せよ」という問題を作成した。ところが、これをAIに解かせたら、合格点を与えてよい答案がでてきた。林業はマイナーな分野で、AIの学習サンプルになるような文書量がないから、とんちんかんな答えになるかと思っていたのだが。おそるべし。

 AIにできない人間に独特のことといえば、「疑問をもつこと」であろうか。「空はどうして青いのか」という答えは、機械が正しく答えられる。しかし空が青いことを不思議に思うのは人間のわざである。

20230802

区内全戸に配る「分館だより」に好き勝手に絵を描いてるのだが、区の会議で区民祭の告知チラシを配ったら、隣の席の人が「左利きの子がいますね」とすぐに気づいて、世の中わるいことを気づかれずにやりおおせることはできないなと恐れ入ったです。